期日:19年7月7日(土)〜8日(日)
参加:単独
行程:
7/6 保谷18:00-三鷹18:46-20:12甲府
7/7 甲府4:00-6:10広河原6:45-7:03御池方面分岐-9:15大樺沢二股9:33-11:27小太郎尾根11:40-13:20北岳肩(泊)
7/8 北岳肩4:30-5:08北岳5:25-5:38八本歯への分岐(稜線で遊ぶ、北岳山荘付近まで)7:22-7:55八本歯のコル8:30-9:25大樺沢二股9:35-11:25広河原山荘-11:30バス停12:00-14:00甲府14:xx-立川-西国分寺-秋津-保谷
記録:
ここのところしばらく執着していたキタダケソウを見に行くことができた。
草すべりを登って池山吊尾根を下ってくる予定であったが、前日に甲府に泊まり、呑みすぎてしまったためにごく一般的な一番楽なルートをとることとした。
7月6日(はれ)
出張を終え、家に帰って荷物を持ってタクシーで三鷹駅へ。特急かいじで甲府に向かう。
ステーションビバークではなく甲府ターミナルホテルに投宿。甲府ターミナルホテル(ステーションビバークをする場所のような名前である)は甲府駅の本当に目の前、駅前広場に面して建っている。入り口より横断歩道を渡るとすぐに広河原方面へのバス停がある。
部屋は質素で風呂は狭いが寝るだけなので何の不都合もない。風呂が必要なら銭湯に行けばよろしい、甲府には温泉を含めて銭湯が結構ある。裏春日の方に行けばもっと高い風呂もある。元甲府市民が言うのだから間違いない。
ネット予約(今回は楽天から)で素泊まり4980円(4500円という情報もあった)。甲府にあるという欠点(?)をのぞけば申し分のない宿である。
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甲府ターミナルホテル パンフレットリンクはこちら |
荷物を置き、すぐに夜の甲府に繰り出す。ここが今回の核心部となる。昔なじみの店でつい呑みすぎ、4:00発のバスに乗るのに寝たのは日付が変わる直前。
このホテル、24時間フロントが常駐し、呑んで遅くなっても、ばかっ早く出発するのにも便利。
7月7日(くもり)
3時35分に無事目覚める。ザックを引っ担いで出発。ホテルを出るとすぐにバス停なので非常にありがたい。寝不足なのでバスで寝ようと思ったが、懐かしい景色(昭和57年から4年間住んでいた)に目を奪われ、ほとんど眠れず。
バスは夜叉神峠でゲートが開くのを待ち、広河原へ。所要2時間。6時10分に到着。幸いなことに雨は降っていない。
まじめにパッキングしていなかったのでパッキングし直し出発。寝不足なので予定の草すべりからは億劫になり大樺沢右股から肩の小屋を目指すことにする。
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広河原山荘 |
大樺沢 |
大樺沢は途中崩落によりコースが変わっているところがある。シダの若芽が至る所に目につく。寝不足で疲れるがあっという間に二股到着。二股では大勢の人が休憩している。若い人もちらほらいる。昔はここらでよく幕営したが、幕営禁止である。
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右股から肩の小屋を目指す。このあたりからちらほらと高山植物が目立ち始める。少しの良い道の登りで程なく稜線に出る。
曇り空ではあるが、ガスが出るほどではなく雨も降らず、展望はきかないが、登りには最適な天候。光が柔らかいので花を見るのにも良い。
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稜線手前に雪田、雪田沿いに北岳方面に行かず尾根を乗っこすと大きな御花畑。岩梅がたくさん咲いていて綺麗。通る人はここからの展望が得られないことを嘆きながら歩いているが、この時期に雨も降らず暑くなく、花が綺麗なことを感謝した方がいいと思うのだが。冷たい雨の機関砲も覚悟していたのでとてもいい気分。
小太郎山の往復を計画していたが、気合いが失せ中止。しばらく花を観賞する。
後は花を見ながら尾根をのんびり歩く。休憩をたくさん取りながら歩いたがこんなに近かったっけというくらいで肩の小屋着。
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| 三点セット | お花畑 |
小屋は素泊まりが別棟になっており、すいていて静かでいい。最近の小屋は本当にいろんな物が売っている。とりあえずビールを買う。
呑み用品一式をザックから出し、小屋前のベンチに運び一人でいっぱいやる。展望は真っ白であるが時折ちらっと甲斐駒が見えたり、ブロッケンが見えたりとそれなりに楽しい。
今回は小屋に金を貢ぐことなく過ごし、夜も早々に寝る。
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北岳肩の小屋 |
呑み用品一式 |
7月8日(はれ)
朝4時ちょっと前に起床。同宿の人はまだ寝ているのでこそこそと起き出したばこを吸いに外へ出る。
!星が出ている。もしかすると晴れるかも、という予感はあったがこの時期こんなに晴れるとは思っていなかった。感謝。暗い中歩くのはもったいないのでラーメンなど食い、明るくなるのを待って出発。
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肩の小屋より甲斐駒ヶ岳 |
北岳山頂 |
歩いている途中に下の方の雲の切れ目からご来光。汗をかく間もなく北岳山頂。山頂にはうれしいことに人がいなくて存分に3000mの至福を味わう。すっかり忘れていたここでの思い出に浸る。最近の人は出発が遅いのだろうか?昔は暗いうちから歩いてる人がいっぱいいてもっと混んでいたと思うのだが。小屋でひしめいた人たちはまだ動き出していない。
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北岳山荘 |
御山の豌豆 |
十分に休憩して、今回のメインイベント、キタダケソウを見るべく下る。なじみの稜線を絶好の天気の元ぶらぶら歩く。高山植物各種がうじゃうじゃ咲いている。
下る途中でハクサンイチゲではない白い花発見。近くによるとチョウノスケ。綺麗な花である。しばらく稜線をぶらぶらする。快晴に近い晴天、暑くもなく寒くもなく大変に気持ちがよい。今までほとんど気にとめたことはなかったが改めて北岳は花の山なんだと感心する。
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長之助草 |
岩弁慶 |
八本歯へ向かう途中、ついにお目当てのキタダケソウに会う。この時期にも何度か来ているのだが、特に注意して見たことがないのでキタダケソウであると認識したのは初めて。しっかりしたいい花だというのが感想。絶滅危惧種ということなので、程なく見られなくなるのだと思うと悲しい。
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北岳草(キタダケソウ) |
途中すれ違った人が八本歯から左俣は残雪が多く下れないよ、などといっていたが、今回はなぜか通称ばかアイゼンと呼ばれるほとんど体の一部と化したシモンのマカルーとバイルを持ってきているので、使わなければもったいないと大樺沢に下ることにする。
八本歯のコルで大休止、伝家の宝刀ばかアイゼンを装着。周囲を飽くことなく眺め、池山吊尾根は中止し、大樺沢を下る。もったいないので休憩を繰り返しながらゆっくりと下る。程なく雪が現れる。なるほど雪は多いようである。
団子をたたき落としつつ下る。うっとうしくなってきたのでアイゼンを外しすべりながら下る。沢上部は傾斜が急なのでバイルでも何とかグリセードができそうなのでうまくないグリセードを学生時代以来久々に試みる。久しぶりにうまくできて満悦。ただ、グリセードは筋力を使う、たぶんこのせいで以後数日間筋肉痛に悩まされることとなる。下の方に人が見えてきたので、アイゼンなしで下ると簡単にアイゼンなしでも下れると誤解されても困るのでまたアイゼンをつける。
アイゼンをつけてがしがし駆け下るとすぐに二股。休憩している人がたくさんいて、どうやら下っている様子を見物されていたようである。付近で小屋のおじさんが枝を拾ってグリセードの実演をしていた。オレのがまだマシだぞ。
アイゼンをしまい、ここからはのんびりと歩く。しばらく使っていない筋肉を使ったためか足がだるいなと思っていると広河原を待たずに筋肉痛が始まる。
想い遙かなバットレスが見られなかったのは残念だったが非常に幸運な山行で満足。