ストーヴ・燃料


 最近のガスコンロはなかなか侮れないものがあるが、カートリッジは厳冬期用、遠征用でないと使い物にならないので注意。冷え込むと、単なる寒冷地用では役に立たないことも多い。

 人数や日数の少ないときにはガスコンロが便利だ。ただ、カートリッジがかさばるので長期の場合や人数の多い場合などは重くてかさばり不便である。

 冬期は水作り、暖房などで(食事の量・質、気温等によって変わってくる)消費が激しいので無雪期より燃料は多量に用意すること。コンロの容量と使う回数をよく考えて必要量を割り出す。

 共同装備で持つメインのストーヴと同じ燃料を使う小型のものを余裕があれば個人装備で各自用意しておくとなにかと便利だし、非常時に心強い。
 EPIとプリムスのカートリッジはメーカーでは保障してないが互換性がある。ただ、自己責任で使うように。

 長期・大人数の場合はガソリンが最適。

 ガソリンは寒いと匂わなく、水と間違いやすいので容器には専用の物を使うか一目でわかるように内容を明記しておかないと大事故の元である。某有名人はガソリンを鍋に注いでしまったそうである。ベテランでもそのような事故を起こすのだから重々気をつけること。

 また、給油の時は特に注意が必要である。大学時代、零下20度くらいだったと思うが、結構広い冬期小屋で給油中、7〜8m離れたところで煙草を吸っていた先輩がいたのだが、一人の部員が大丈夫だろうと思って初代ピークワンに給油していた。あと少しで一杯というところで事件は起こった。煙草から炎がピークワンに向かって走ったのである。あっという間にピークワンは火だるまとなり、あわててドアから外へ放り投げた。雪が青く燃えた。

 冬の給油はテントの中で行うことが多い。その際は完全に火気をなくすこと。煙草を吸うなど論外。ランタンやろうそく類も消し、電灯で行う。しばらくは暗さと寒さを我慢すること。使い終わったらすぐに給油しておかないと、次に使うときに面倒なので使い終わって器具が冷えたらすぐに一杯にしておくこと。

 しかし、ガソリンコンロの圧倒的な火力とその轟音は非常に安心感をもたらしてくれるものである。
 扱いになれていないと危険もあるが、危険性はガスコンロでもあるので油断してはいけない。自分は現場を見ていないのだが、現在所属する山岳会の某氏はダンロップテントの蚊帳をガスコンロで一瞬にして燃やしてしまい、「爆発男」としばらくの間呼ばれていた。

ラジウス型 スベア105

 昔は灯油式のラジウスというのが定番で、山岳部の部室にはごろごろしていた物であるが、扱いに慣れが必要で使いこなすのには相当練習が必要で、大きく重い。灯油は揮発しづらく冬はほとんど無臭で、ポリタンに入れて運ぶことが多かったのでガソリンよりも更に水と区別がつきにくい。よく、昔のポリタンに「水」と大きく書いたのを使っていた人がいたが(自分もそうである)
 高校時代、良く町の燃料店にポリタンを持って買いに行った覚えがある。

 安定するようにおく、移動の時は声を掛け合う、コッヘルの取っ手は必ず誰か押さえる。

ストーヴを使っていると熱で床が沈み込んで行くので20−30cm四方の板を下に敷くとよい。まな板、筆記台にもなって便利なのでぜひ持っていこう。