山行行程の内1/3程度はお世話になり、体力の温存、復活のためには重要な装備。
各自の耐寒能力に大きく左右されるが、3シーズン用シュラフ(安物でない方がいい)にシュラフカバーでも使えないことはない。この場合、寒かったらありったけの防寒具を着込めばという条件が付くが。でも冬用の高級品が暖かく、できれば専用の物を準備したい。
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| ヒマルチェリ半身用羽毛シュラフ |
学生時代は冬は寒くて当たり前、という風潮が蔓延していて、他に荷物(生もの中心の食料、登はん具、本体10kg以上ある天幕等々)もたくさんあるので装備の軽量化が今よりもシビアであったために、シュラフは3シーズン用が主流であった。シュラフなしのビバークなども平気でやってのける連中ばかりだったので若さと貧乏も手伝いそれでも十分だったものである。
自分などは半シュラフに羽毛服、シュラフカバーで十分に暖かいと思っていたものである。冬山の夜は寒いもので、寝るときには寒さで何度も起きたり寝入ったりしながら時計を見ながら朝を待つ、というのが当然だと思っていたので先輩のぶくぶくした冬用シュラフを見ても自分の装備に何の疑問も持たなかった。寒さがそれほどでもないときには羽毛服も着ないですませてしまったくらいである。
そのような状況では一刻も早く暖まろうと、寒さがもっとも厳しくなる時間には皆自動的に起き出して行動を始めたものである。
社会人になって山岳会に入ってからも数年は冬山の同行者のJ、K両氏が、頑なまでに昔の装備類を使い続けていたためどんなに呑んで、夜が遅くても朝は自動的に行動を開始できたような気がする。
それから、社会人になって山を始めた方々が増えてくると、その方々は防寒着も着込まずに夜が明けるまで爆睡していらっしゃる。始めたときから裕福で器財に投資できるし、道具の進歩と低価格化により装備が充実しているのである。起こすのにも一苦労、という状況を見て「なんか自分は損をしているんじゃないか」と気づいた次第である。
意を決してとうとう冬用のシュラフを導入。その暖かさに今まで自分はだまされていた(誰に?)ことに確信を持ったものである。
あまりシュラフを試着して選ぶということはないと思うが、特に体の大きい人(自分は大きい)は是非試着して選んだ方がよい。今のシュラフを買うときにある店で試着を頼んだら、キャンプ用のベッドをわざわざ組み立ててくれて試着させてくれた。
冬は色々なものが凍るのでポリタン、靴、湿った衣類等片っ端からシュラフの中に入れて一緒に寝るので、余裕のある大きさでないと非常に苦しい。暖かさを追求すれば体にフィットしているものの方がいいような気がするが、狭いのには耐えられない。自分の初代冬季用シュラフはその狭さ故自分より小柄である某氏のところへ嫁いでいったのである。
一度買ってしまえばそんなに消耗の激しい物ではないので長持ちするし、快適さが違うので、他の装備に回す予算をシュラフに回して、羽毛の厳冬期用高級品を買ったほうがよい。
天気の良いときは天幕設営後干したりすることがあるが、風はいつでも吹いてくるものであるので本体のひもを必ずどこかに結びつけておくこと。飛ばされてしまったらその後の行動に大きく制約が出る。訓練次第ではシュラフがなくても死ぬことはないが負担は大きい。