ザック


 無雪期よりもなにかと荷物が増えるし、凍った装備等のパッキングを考えると、パッキングに自信が無いうちは多少余裕のある大きさのものがよいと思われる。大きいと余分なものまで入れるからと小さめを勧める向きもあるようだがそんなことは装備を詰めるときにきちんと考えるように。
 小さめの物に目一杯詰めて上に行ってから再パッキングできなくなって荷物をザックの外にくくりつけるようなことはしてはならない。

 ただ大きいからといって余分な物は持たない。最初のうちにはむやみに荷物を持ちがちであるが、経験を積むうちにいらないものがわかってくるので、使わなかった物は次に持って行かないということを繰り返すこと。

 あれこれと機能を追っていろいろな装備がついたザックよりもシンプルな物の方が故障も少なく軽量で、工夫次第でいろいろな用途に使えるのでいいと思う。無用にでこぼこしていると間に雪が詰まって凍ったりしてたちが悪い
 最近は無用なアジャスターがたくさん付いているものが多いが一度セッティングしてしまえばあとは無用の長物、故障の原因にもなるので少し何とかして欲しい。
 従来はパッキングと背負い方の工夫で何とかしてきたものである。背負いひもの調整くらいしかできないキスリングを上手にパッキングして何十キロもの荷物を担いで平気で歩いたものだ。今時キスリングを使うことは意味のないことだとは思うが、新人のうちはこれでパッキングの訓練をしておくとアタックザックを使うときにも非常に楽ができる。なんといってもパッキング技術の善し悪しが即行動の苦楽につながるので上手にならざるを得ないのである。

 そのアジャスト式の物は実際に荷物をいれて何回か使ってみてセッティングを決めておくこと。実際に使ってみると意外に不都合が出てきたりするものである。調節のしにくいものでは本番の行動中にすることは無用な体力の消耗を招くので特に重要である。
 買ったばかりのザックが合わず、苦労して疲れてしまうのは本人も大変だが、セッティングの変更のためにパーティー全体の行動も遅くなり非常に不幸である。どんなものでも背負って大丈夫なくらいにしておくことが望ましいが、そんなことは不可能だろうからきちんと合わせておこう。

 パッキングは無雪期と違って雑然として狭い戦場のようなテントの中で行われるのが常なので、ふだんから研究して練習すること。慣れないと家でパッキングするようにはうまくいかなくて荷物があふれることがある。(馴れてくるとその逆で、家を出るときは適当に放り込み、山ではまじめにパッキングするので小さくなることもある)

サブザックはシンプルでかさばらない物をスタッフバッグ兼用として使うと便利。