ファーストエイドキット


 救急用品箱である。準備していても使わないのが一番良い。

 使わないものは持って行かないと別のところで書いたがこいつとビバーク用品、工具類は使わないことが建前であるが持って行かなくてはならないものである。

 日常的に使っている救急箱から必要に応じて抜き出して持って行けばいいのであるが、家族を家に残して出かける場合などには山専用のものを作っておいた方が便利で、間違いもないと思う。
 大学山岳部の時は四角い缶に入れてガムテープで目止めをして持ち歩いていた。入れ物は何でも良いがある程度頑丈なものがよいと思う。行動中にも不慮の事態が発生することもあるので常に取り出せるところにパッキングすること。
 天幕内でもすぐに取り出せるような配慮が必要である。

 ファーストエイドキットとして一般に市販されているものもあるが、登山用具として売っているものに原則薬品類は添付できないので自分で別途準備する必要がある。あまりお得ではないので丈夫なポーチに自分で準備して詰めた方がいいと思う。完全防水のこと。
 薬品類は使用期限があるので、使わなくても時々点検して常に新しいものを準備しておく。

 冬季として特有なものは白色ワセリン(低温の吹雪の中で行動するときに顔に塗る)、ビタミンE剤(血行ビタミンで凍傷になったりなりかけたりしたときに利用した)などがある。

 常用、持病の薬がある人は必ず予備を含めて持って行くように。
 内服薬(特に鎮痛剤、整腸剤のたぐい)も使うと思うが、個人によって合う合わないがあるので市販薬であっても共同装備として準備するときにはこれらの内服薬は個人装備とした方がよい。

 救急用品を持つこと自体大事であるが、三角巾、包帯などは実際に使い方を練習しておくこと。
 日赤(日本赤十字)や消防で救急法の講習会をしているのでこれを受講すると良い。双方で微妙に違ったり年々やり方が変わったりしているのでできれば定期的に受講したい。

 会やクラブなどでは強制的に何人かに受講させておく。
 看護師さん等がいる場合には教わっておくと良い。また、救急用品についてもアドバイスしてもらうといい。

救急用品等
救急絆創膏
使う頻度が一番高いのではないだろうか。色々な大きさや形、機能のものがそろっているので各種多めに準備したい。
滅菌ガーゼ
滅菌されているもの。これも色々な大きさがあって一枚一枚滅菌包装されているものを各種準備する。
せっかく滅菌されているのだから汚い手で直接触らない方がいいと思う。
包帯
これも幅が各種あるが通常のもので幅があまり広くないものが一般的に使いやすいのではないだろうか。伸縮包帯は冬季は巻くときにきつくなりすぎて冷えることがよくある。
サージカルテープ
皮膚の弱い人はかぶれることがあるので、そういう人は自分が使用可能なものをパーティーに献上するか自分で用意しておくこと。
体温計
シンプルで頑丈なものがいい。電池式のものは電池の残量に気をつけておかないといざというときに使用不能になる。
三角巾
これは使い方を知っていると非常に便利であるが、知らないとただの半端な布なので是非使い方の練習をしておくこと。使い方の説明書が入っている場合もあるが、使うのは非常時なのでそんなもの読んでる場合ではない。
使い捨てゴム手袋 数双
人様の血液、汚物等に触らせていただく場合は必ず装着するように。
処置の度に必要になるので日数に応じて複数持つ。手の大きい人がいる場合はサイズに注意。小は大を兼ねない。破れる。
ビニール袋
(大小)
切って防水用にしたり、汚物入れに使う。
処理した後のゴミが色々出ると思うのでゴミ入れとしても必須である。
血液・汚物等を触るときに手袋がない場合にも有効。
脱脂綿 こいつは滅菌していない。
綿棒
これも色々な用途に利用できるので多めに持って行くと良い。
ポケットティッシュ
行動用のトイぺは水溶性で弱いので、別途ティッシュペーパーもあると良い。
普段使いにするとあっという間になくなり、またかさばるので、通常は巻紙を使う。
ウエットティッシュ
手指清浄綿
基本的に手を洗うことができないので準備しておきたい。
取り出しやすいところにパッキングすると凍り付いて使えなくなるし、ポケットに入れておくと乾きやすい。
一枚一枚個別包装してある清浄綿が使いやすいと思うが手軽さではウエットティッシュであろう。
 写真のようなものはしばらくほっておくとただのごわごわした紙になっていることがある。
安全ピン
色々と応用が利いて便利である。
ピンセット 毛抜きにも使えるくらいきっちりとした製品を準備しよう。
はさみ
はさみである。服を切り裂いたり、皮膚の一部を切ったりするのでよく切れて小型のものがいいと思う。切れなくて大型のものは持って行かないように。
爪切り
山の上で本来の用途に使うことのないように出発前に爪は処理しておくこと。
長期の山行の場合は途中で爪を切ることも出てくるだろう。
工具のニッパーでも代用できないことはない。
注射針 先は鋭く超小型の刃物なので、入手可能なら便利である。シリンジまではいらない。
保冷シート
最近は便利なものができたものである。
熱発の時だけでなく患部を冷やすのにも使う。
消毒薬
消毒薬にも色々な種類がある。
左はうがい薬で有名なイソジンの外用消毒薬。
外傷用軟膏
写真はメンソレータム、モビラート軟膏(打撲、捻挫)、ヒルドイド(血行をよくする)、オイラックス(湿疹・かぶれ用)、ゲンタシン軟膏(化膿止め)このぐらい持っていれば大丈夫だろう。
湿布薬 持っていてもいいかもしれない。これも人によっては肌に合わないことがあるので注意。   

17/12/27
18/7/14改